光る君への第6回のラストで道長がまひろに贈ったね。和歌の「ちはやぶる」の意味は?
道長の和歌
「ちはやぶる神の斎垣(いがき)も越えぬべし 恋しき人のみまく欲しさに」
元ネタ
伊勢物語「ちはやぶる神の斎垣も超えぬべし大宮人の見まくほしさに」<
ちはやふるとは
古語で「荒々しくふるまう」という意味の動詞から出た言葉です。
しかし、和歌では「神」にかかる枕詞として使われることが多く、特に「神代も聞かず竜田川」という有名な歌の冒頭に出てきます。
この歌は、紅葉した葉が竜田川の水を紅に染める様子を、くくり染めの織物に見立てて詠んだものです。
「神」の言葉を導く役割
枕詞とは、歌のリズムやイメージを整えるために、ある言葉の前につける修飾語のことです。ちはやふるは、荒々しい神のイメージから「神」の言葉を導く役割を果たしています。
ただし、現代語訳するときには、「荒々しい」という意味はあまり重要ではありません。
ちはやふるという言葉は、漫画やアニメのタイトルにも使われていますね。その場合は、「千早」という女の子の名前と、「ふる」という動詞の組み合わせになっています。この作品は、百人一首を題材にした競技かるたの世界を描いています。
映画「ちはやふる」
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ちはやふるとちはやぶるの違いは?
読み方はどっちも正しいそうです。歴史的に濁音だったり、清音だったりしてきたそうです。